Bluetoothワイヤレスイヤホン技術はどういう仕組なの?ブルートゥースの解説

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Bluetoothとは超省電力で電波を飛ばす技術なので、まずはデータを飛ばす前にはデータを圧縮する必要があります。もちろんこの圧縮する過程で、一部のデータは失われます。有線は圧縮する必要が殆どないので、ワイヤレスのほうが質は落ちるでしょう。

この圧縮する方法を、コーデック(Codec)といいます。コーデックの技術は、企業やハードやソフトによって違います。例えば、アップルはAACコーデックを使い、アンドロイドはAptXコーデックを使いがちです。コーデックにより音質は若干変わるでしょうが、人間には殆ど認識できないレベルでしょう。音質だけではなく、端末から機器に音声が届く遅延も若干変わる場合もあります。

最近のBluetoothのコーデックは、だいたい最大256 kbpsのビットレートで圧縮されています。比較すると、CD音源のビットレートは1,411 kbpsです。ビットレートが高ければ高いほどデータロスが少なく、より元のデータに近いと言えます。そしてもちろん、容量も大きくなります。

ネットに配信されている動画の音声や音楽のビットレートは、だいたい128~256 kbpsぐらいです。YouTubeなどに載っている動画の音声や音楽も、だいたいそれぐらいか、それ以下です。つまりYouTubeで音楽を聞いていて問題がなければ、Bluetoothで聞いても問題がないでしょう。

ただ、あくまでもそれは「最大」256 kbpsです。空中で電波が飛ぶときにはデータが失われるために、実際にはもっとデータロスが起きているかもしれませんので、もっと低いビットレートである可能性があります。

つまり言えることは、Bluetoothイヤホンとは、もともと「低い」ビットレートを想定して、設計されているのです。だから「どうしたらできるだけ原音に近く、音を忠実に再生できるのか」と設計されているよりも、「どうしたら圧縮されているデータを最も良く聞こえるように引き出せるのか」と設計されているのかもしれませんね。

こう聞くと、「Bluetoothイヤホンとは、有線イヤホンよりも音質がかなり劣っているのではないのか?」と思うかもしれませんが、実際には別にそうでもなさそうです。最近の質が高いBluetoothイヤホンだと、有線イヤホンと殆ど音質の違いが分からないほどのようです。

コーデックの技術の進化により、どうせ人間には認識ができない音域や、必要のないデータノイズなどをより効率的に省いて圧縮されているようです。そしてBluetooth自体の進化により、最大ビットレートもどんどんと上がってきています。

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